概要

歯科医療の世界は常に進化しており、私たちのクリニックでも日々、新しい技術を勉強しています。その中でも特に注目すべきが『ストリークレーザー』という治療機器です。この機器は、従来の歯科治療の概念を根底から変える可能性を秘めています。
皆さんは歯科健診や歯医者さんでC₁ C₂ C₃ C₄=いわゆる残根 という言葉を聞いたことがあると思います。
『ストリークレーザー』はそのほとんど全てに対応が可能となります。
『ストリークレーザー』の最大の特徴は、高出力レーザーと特殊な酸化チタン溶液を組み合わせたことにより、痛みの少ない、かつ効率的な治療を可能にする点にあります。これにより、むし歯治療、歯周病治療、歯質強化など、多岐にわたる歯科治療が、患者さんの不快感を大幅に軽減しながら実施できるようになりました。
また、ストリークレーザーは、治療時の痛みを軽減し、治療後の回復期間を短縮することで、患者さんの生活の質を向上させます。これは、歯科治療に対する恐怖や不安を抱える患者さんにとって、特に大きな意味を持ちます。

この技術は、歯を削る量を最小限に抑えることで、患者さんの自然な歯をできるだけ長く保つことに貢献します。これにより、長期的な口腔健康の維持という点でも、大きなメリットがあります。
当院で取り組んでいる『ストリークレーザー』=『プラズマレーザーシステム』を応用した治療には、以下があります。
- 他医院さんより保存不可能(抜歯してインプラントやブリッジや入れ歯をご提案)と言われた歯牙=C4状態や根の深いむし歯・歯根破折歯への対応
- C1・C2のむし歯治療=「ドックベストセメント療法」応用により更に殺菌効果を高めます。
- 深いむし歯C3(歯髄へ到達している)=「ドックベストセメント療法」や「MTAセメント療法」の併用
- 冠除去・メタルポスト(土台)の除去
- 根管治療(根の治療)への応用
- メラニン色素沈着の除去・応用
- ホワイトスポット(脱灰している歯牙)への対応
- 歯周病治療への応用
- しみる歯=WSD部への対応
- 傷口の創傷治癒や顎の痛みの緩和
※『ストリークレーザー』や「『ドックベストセメント療法』は痛みや違和感を除去することを保証する処置ではありません。
先ず第一に大切なことは、生活習慣の改善です!
- 砂糖
- ストレス
- 運動不足
- 微笑栄養不足(ビタミン・ミネラル)
- 薬の摂取に関することリスト
これらがきちんと整っていなければ、むし歯の逆流現象が生じ治癒に至らないばかりか再発もあり得ます。
上記を度外視して、治療のみ希望される方はお断りする場合がございます。
メリット・デメリット
メリット
- 歯を極力削らない
- 歯髄(神経)を温存できる可能性がある
- 麻酔を最小限に抑えることもできる症例がある。(無麻酔で行える症例もある)
- ドックベストセメント療法を併用することにより更に治療効果が得られる可能性がある
- 治療期間が短縮される可能性がある(1日で終了できる処置がある)
- 深いむし歯で他医院さんにて抜歯と言われた歯牙も保存を試みることができる症例がある
デメリット
- 患者さん各々により閾値の違いがあるため、治療は痛みの感じ方が異なる
- 治療後に神経の痛みが顕著に生じるなどの理由で神経が残せない状態になる場合がある。時間の経過により、膿を持つ場合などは神経の治療が必要になる場合もある。
- 歯肉形成後、歯頸の退縮を起こすことがある
- 症例により特に歯頚部や隣接面に対する「微笑漏洩=マイクロリーケージ」が起きると成功率が著しく下がる傾向にある
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