2024/01/10
皆さん、こんにちは。山形市馬見ヶ崎の歯医者、あきらデンタル・クリニックです。
前回はPOICウォーターの効果と安全性についてお話ししましたが、今回は「次亜塩素酸=POICウォーター」と「次亜塩素酸ナトリウム水」の違いを掘り下げてみましょう。
「次亜塩素酸水=POICウォーター」と「次亜塩素酸ナトリウム水」は呼び方が似ており混同されやすいのですが、以下のように異なります。
『次亜塩素酸水=POICウォーター』
「次亜塩素酸水」は純粋な塩と水を電気分解して作られた「たんぱく分解型除菌水」です。また、食品添加物にも指定されている人体に限りなく無害なものです。PHは酸性~中性になっています。次亜塩素酸(HCLO)濃度が高く、強力な酸化力により高い殺菌力を持っています。薬剤などと反応することもなく有機物と反応するとすぐに水に分解されます。また太陽光などの紫外線によっても分解されます。皮膚についても無害です。強力な酸化力で菌・ウイルス・臭いなどを分解します。すぐに水に分解される不安定さから生成後の保管に注意して一定期間で使用することが好ましいです。
まとめると下記のような特徴があります。
1.強力な殺菌力
2.PHが酸性~中性
3.直ぐに水に分解
4.電気分解にて生成される
5.漂白効果はない
6.人体に有害性はない
7.安全性が高い
『次亜塩素酸ナトリウム水』
「次亜塩素酸ナトリウム水」は次亜塩素酸ナトリウムを水に溶かした物でハイターなどの漂白剤やカビ取り剤として認知されている物です。次亜塩素酸イオン(CLO-)濃度が高く、「次亜塩素酸水」に比べ殺菌効果は落ちるものの残留塩素の効果で長時間消毒効果が持続します。強アルカリ性で【混ぜるな 危険!】と書いてあるように酸性の物とまぜるとガスが発生します。高濃度では皮膚に着くとタンパク質が溶解するためやけどしたようになり、低濃度でも肌荒れを起こしたりするため手指には使用できません。また、噴霧すると人体に有害な」影響を及ぼします。
まとめると下記のような特徴があります。
1.消毒効果が持続する
2.PHが強アルカリ性
3.消毒効果が持続する
4.人体に有害性がある
5.漂白効果がある
次亜塩素酸水の安全性
前記述のように「次亜塩素酸水=POIC POICウォーター」は安全性が高いと言えます。「POICウォーター」は、安全な濃度範囲を厳守しているため、日常的な口腔ケアにおいても安心して使用できます。さらに、POICウォーターの使用は、口腔内の細菌バランスを崩すことなく、自然な口腔環境を維持することにも寄与します。これは、口腔内の健康を長期的に保つ上で非常に重要です。
POICウォーターの安全な使用方法
POICウォーターの使用方法について再度触れておきましょう。適切な使用方法を守ることが、その効果を最大限に引き出す鍵です。簡単な洗口とブラッシングから始め、推奨される使用頻度を守ることで、安全かつ効果的な口腔ケアが可能になります。前回のブログにも触れましたが~当院では、このシステム2017年より実践しております。
①口の中に「POICウォーター」を含んで10~20秒程度(場合により30秒)強くブクブクうがいを行います。
②口の中の「POICウォーター」を半分だけ出します。
③歯ブラシを加え、左右上下に顔を傾けながら全体にいきわたらせるようにして歯磨きします。
④口に残った「POICウォーター」を半分吐き出して、殺菌水(POICウォーターの濃度を補正した細菌ゼロのお水)にてブクブクして口の中をゆすぎます。
⑤仕上げに♯「オーラループ」を歯ブラシに付け歯と歯茎に優しく塗り込みます。
⑥最後はブクブクせずに、口に中にジェルを残します。⇒気になる際には、吐き出してもよいです。
♯オーラループ=高濃度3リン酸ナトリウム(ポリリン酸)ジェル(オーラループ4プラス)以上をしっかり実践することが、最も短時間にかつ効果的な口腔ケアを可能とします!
まとめ
「次亜塩素酸水=POICウォーター」は「次亜塩素酸ナトリウム水」とは似て非なるものであることが理解できたと思います。「次亜塩素酸水=POICウォーター」は、その安全性を最大限に考慮した製品です。当院では、スタッフや患者様のお互いの感染予防対策のために積極的に取り入れております。またこれらを日々のオーラルケアに取り入れることで、健康な口腔環境を維持し、さらにはむし歯予防や歯周病予防にも期待が持てます。常に最新の情報を追い、安全性と効果に関する知識を更新していくことが、私たちの健康な口腔環境を守るためには不可欠です。
平成10年12月5日に開業のあきらデンタル・クリニック院長の隠明寺 亮(おんみょうじ あきら)です。